2017/06/24 17:53

扉の海

十二翼の海でもそうだったようにここでも向こう側の残像が視覚化される。呆れたように波打ち際に座り込んだ君は言う。「時間だけは相も変わらず並列されていてこの無数の扉が波打つ海に潜り込んでしまう以外に彼...

2017/06/12 17:45

傘ビルの群れ

彼らはまだ生きていたのか、そしてその時の私達はホッと溜息をついた。思うがままの次元に傘を伸ばし続ける。その傘の下にいつの間にやら入り込み、ぷかぷかと口から虹色の煙を吐きながらその男はぼやく。いつも...

2017/06/10 15:26

1996枚の海

その夏の僕らは1996枚の海に飛び込んだ何枚も何枚もやがて擦り切れた海は太陽の肉体との摩擦により風となってその夏、僕らを追いかける忘れられない夏だった。 #小説 #日記 #音楽  #発想置換